

「ハワイで働きたい」と検索すると、まず出てくるのはワーキングホリデーの情報です。ところが調べていくと、日本とアメリカの間にはワーホリ協定が存在しないという事実に行き当たり、「結局どうすればいいのか」で止まってしまう人が少なくありません。
結論から言うと、日本人がハワイで働く方法は存在します。ただし、選べる制度はかなり限られており、そのなかでももっとも現実的とされているのがJ1ビザ(インターンシップ)を使って、まず12ヶ月から18ヶ月の期間、有給で働く方法です。長期的にハワイに残ることを目指す場合は、そこから就労ビザへの切り替えやグリーンカード取得を目指すという段階的なルートになります。
この記事でわかること
本記事は、ステップフォワードサポート公式サイトおよび各種公開情報をもとに、当サイトが2026年10月時点で調査した内容をまとめたものです。ドル換算はすべて1ドル157円で計算しています。
結論:日本人がハワイで働くもっとも現実的な方法は、J1ビザを使った有給インターンシップです。ワーホリは使えず、いきなり正社員としての就労ビザを取るのも難易度が高いため、まずはJ1ビザで実績を作り、そこから長期就労を目指すのが王道のルートとされています。
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まず前提として押さえておくべきことがあります。日本はアメリカ全州とワーキングホリデー協定を結んでいません。オーストラリアやカナダで馴染みのあるワーホリのような「観光しながら自由に働ける」制度は、ハワイを含むアメリカには存在しないのです。
そのため、ハワイで働くには必ず何らかの就労系ビザを取得する必要があります。観光ビザ(ESTA)やビジタービザのまま働くことは違法であり、発覚すれば強制送還や将来の入国禁止につながるリスクがあります。
| 制度 | ハワイで使えるか | 理由 |
|---|---|---|
| ワーキングホリデー | 使えない | 日本とアメリカの間にワーホリ協定がないため |
| 観光ビザ(ESTA)での就労 | 違法 | 就労は認められていない。発覚時のリスクが大きい |
| J1ビザ(インターンシップ) | 使える | 交換交流訪問ビザ。もっとも一般的な就労手段 |
| E-2ビザ(投資) | 条件次第で使える | 自分でビジネスを開業する場合 |
| L-1ビザ(企業内転勤) | 条件次第で使える | 日系企業の海外支社に勤務している場合 |
この表からも分かるとおり、ほとんどの人にとって現実的な選択肢はかなり限られています。次の章から、それぞれの制度を具体的に見ていきます。
J1ビザは正式には「交換交流訪問ビザ」と呼ばれる制度です。アメリカ国務省が管轄しており、教育や文化の交流を目的として、外国人が一定期間アメリカの企業で研修(インターンシップ)を行うことを認めるビザです。
ステップフォワードサポートによると、ハワイで働くために現在もっとも多く使われており、かつもっとも取得しやすいとされているのがこのJ1ビザです。観光業やホスピタリティ産業が盛んなハワイでは、J1ビザで働ける求人が豊富に存在しています。
J1ビザで働ける期間は、12ヶ月または18ヶ月のどちらかです。ここで注意すべきは、期間は自分の希望で選べるものではなく、働く業種によって自動的に決まるという点です。
| 期間 | 対象業種の例 |
|---|---|
| 12ヶ月 | ホテル、レストラン、旅行会社、ツアー会社(ホスピタリティ・ツーリズム系) |
| 18ヶ月 | ウェディング、小売(リテール)、メディア、レンタカー、不動産、商社・貿易、IT・通信(その他ビジネス分野) |
| 不可 | 医療、美容、介護、保育(J1ビザで受け入れ対象外の業種) |
この対応関係は規定(22 CFR 62.22)とスポンサー団体の運用によるもので、エージェント側の判断で変更することはできません。「18ヶ月のほうが長く働けるからお得」と考えがちですが、実際にはまず自分の職歴がどちらの業種に該当するかで期間は決まってしまいます。
J1ビザでの期間を終えたあと、就労ビザに切り替えて長期的にハワイで働き続けられる可能性もあります。ただしこれは自動的に認められるものではなく、本人の実績や受け入れ企業の意向、その時点のビザ枠の状況などによって左右されます。長期就労を見据えている場合は、この点も踏まえて情報収集を進める必要があります。
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J1ビザはあくまで期間限定の研修ビザです。ハワイに長期的に住んで働き続けたい場合は、次のような選択肢が視野に入ります。いずれもJ1ビザに比べて取得難易度が高く、多くの人にとってはJ1ビザでの実績を積んだ後の「次のステップ」として位置づけられます。
| ビザ・制度 | 概要 | 向いている人 |
|---|---|---|
| E-2ビザ(投資ビザ) | 自分でハワイにビジネスを開業し、その事業のために滞在・就労する | 起業資金と事業計画がある人 |
| L-1ビザ(企業内転勤) | 日系企業の日本本社からハワイの支社・関連会社へ転勤する | すでに対象企業に在籍している人 |
| H-1Bビザ(専門職向け) | 大卒以上の専門知識を要する職種でアメリカ企業に雇用される | 専門性の高いスキル・学位がある人 |
| グリーンカード(永住権) | 就労や家族関係などを通じて永住権を取得する | 長期的にハワイへの移住を目指す人 |
これらはいずれも、J1ビザに比べて要件が複雑で、審査にかかる期間も長くなる傾向があります。まずJ1ビザでハワイでの就労実績を作り、現地企業や自分の適性を見極めたうえで、次のビザを検討するという流れが現実的とされています。
J1ビザを検討するうえで、もっとも見落とされがちなのがこのポイントです。J1ビザは、申請する個人の条件と、受け入れる企業の条件の両方を満たさなければ取得できません。どちらか一方が欠けていても申請は通りません。
| パターン | 条件 |
|---|---|
| 1 | 大学・短大・専門学校を卒業後、1年以上の職歴がある(学校で学んだ専攻と同じ分野が望ましい) |
| 2 | 5年以上の職歴がある(学歴不問。複数社の合算でも可。アルバイト歴も含む) |
| 3 | 大学・短大・専門学校を卒業後、12ヶ月以内(在学中または新卒) |
いずれのパターンにも共通するのが、学歴・職歴の延長線上にある業種でなければ働けないというルールです。「せっかくアメリカに行くのだから今までと違う仕事に挑戦したい」という希望は、J1ビザの制度上は通りにくいのが実情です。この点をさらに詳しく判定したい場合は、申請資格3パターンの記事もあわせて確認してください。
個人の条件を満たしていても、それだけでは不十分です。受け入れ企業側にも、スポンサー団体が定める受け入れ基準があります。ステップフォワードサポートによると、主な条件は次のとおりです。
ここが重要です。個人が企業に直接問い合わせても、その企業の従業員数や年間売上を教えてもらえるわけではありません。規定を満たさない企業に内定してビザを申請すると、審査で否決される可能性があります。「企業から内定をもらった」ことと「ビザが取得できる」ことはイコールではないという点を、必ず覚えておいてください。

前述のとおり、J1ビザの3つの申請パターンはいずれも、既存の学歴・職歴と関連する業種であることが前提です。アルバイト歴も職歴としてカウントされるため、未経験の業種に挑戦したい場合は、まず日本でその業種のアルバイト経験を積むといった準備が必要になるケースもあります。
企業から内定を得たとしても、それは申請の入り口に立ったにすぎません。スポンサー団体の審査、大使館での面接という複数の関門を経て、初めてビザが発給されます。内定イコールビザ取得ではないという前提で計画を立てる必要があります。
これは競合サイトがほとんど触れていない、非常に重要なリスクです。J1ビザの申請が否決されると、その後のESTA(観光目的の短期渡航用の電子渡航認証)が承認されない場合があります。つまり、観光や乗り継ぎであってもアメリカに入国できなくなる可能性があるのです。
しかも、否決の理由が受け入れ企業側の規定不備(従業員数や売上が基準に満たないなど)であっても、その不利益を負うのは企業ではなく申請者本人です。だからこそ、受け入れ企業をどのエージェントが紹介してくるかは、料金以上に重要な比較軸になります。
J1ビザで滞在中は、ビザ上で認められた企業以外で働くこと(ダブルワーク)は認められていません。転職も基本的にはできず、規定に違反した場合はプログラムが打ち切られ帰国が必要になり、不法滞在が続けば出国後3年または10年ビザの発給を受けられなくなるという重い結果につながる可能性があります。
ハワイでの生活はドルで給与を受け取り、ドルで生活費を支払う形になります。ステップフォワードサポートはこの点について、「ドルで稼いでドルで生活するため、為替相場の影響を直接的には受けにくい」という考え方を示しています。一方で、渡航前にプログラム費用を円建て・ドル建てのどちらで支払うかによって、円安局面での負担額は変わってきます。この点は費用に関する別記事で詳しく解説しています。
ハワイの求人市場において、日本人が一定の評価を受けている理由があります。当サイトが調査した限り、共通して挙げられるのは「時間を守る」「ルールを守る」「きちんと仕事をする」という、日本では当たり前とされる姿勢です。
観光業やホスピタリティ産業では、こうした基本的な勤務姿勢が接客品質やチームの信頼につながりやすく、結果として日本人インターンが重宝される土壌になっていると考えられます。ただし、英語力や即戦力としてのスキルが不要というわけではなく、あくまで基礎的な姿勢が評価される一因になっているという位置づけです。
ハワイで働くうえで見逃せないのが、観光客の構成が大きく変化している点です。ハワイ州産業経済開発観光局(DBEDT)の統計では、2025年に日本から訪れた観光客は731,922人で、コロナ前(2019年、1,576,205人)の約46%にとどまっています。2026年1~8月も477,032人(前年同期比0.8%増)と、ほぼ横ばいです。一方で、アメリカ本土(西部・東部)からの観光客は2025年に約742万人と、2019年を約8%上回っており、本土客をターゲットにした業界では過去最高益を記録しているところもあります。
この状況から言えることは、「日本語が話せるから」という理由だけで日本人観光客向けの職場を選ぶと、想定した収入やシフトが得られない可能性があるということです。逆に、アメリカ本土客の恩恵を受けやすい業種(大型ホテル、アクティビティ、レンタカーなど)は、需要が旺盛な状態が続いていると考えられます。
この市場動向については、業界別に詳しく分析した記事も用意していますので、求人を選ぶ直前にはあわせて確認することをおすすめします。
実際にJ1ビザで渡米するまでには、大きく分けて2つの審査ステップがあります。それぞれの段階で何が行われるのかを把握しておくと、準備のイメージがつかみやすくなります。
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| 1. 求人応募・企業面接 | 希望条件に合う企業を紹介してもらい、オンライン面接を受けて内定を得る | 数週間から1ヶ月程度 |
| 2. スポンサー団体の審査 | アメリカ国務省が指定したスポンサー団体が、個人側の規定・企業側の規定・英語スキルの3点をチェックする | 約1ヶ月から2ヶ月 |
| 3. DS-2019の発行 | スポンサー団体の審査を通過すると発行される、ビザ申請に必須の証明書 | - |
| 4. 在日アメリカ大使館での面接 | 東京・大阪・福岡・札幌・沖縄のいずれかで面接を受ける。ここで合格すればビザが発給される | 約2週間から1ヶ月 |
ステップフォワードサポートによると、この一連の手続き全体で通常3ヶ月から6ヶ月かかるとされています。ビザ申請単体では約2ヶ月から4ヶ月が目安です。求人紹介から数えると半年近くかかるケースもあるため、「思い立ってすぐ渡米」というスケジュール感では動けない点に注意してください。
ビザを取得して渡米したあとも、知らずにいると痛い目に遭うルールがいくつかあります。日本の感覚とは異なる部分を、簡単に整理しておきます。
これらは細かいルールに見えるかもしれませんが、知らずに違反してしまうと、インターンシップそのものが継続できなくなるリスクに直結します。渡米前のオリエンテーションでも案内される内容ですが、事前に頭に入れておくと安心です。
ここまで見てきたとおり、J1ビザには個人側・企業側それぞれに複雑な条件があり、否決時のリスクも小さくありません。だからこそ、どのエージェントを通じて申請するかが、取得の可否や渡航後の満足度を大きく左右します。
エージェントによって、提携しているスポンサー団体の数、紹介できる企業の幅、審査に落ちた場合の再申請の扱い、プログラム費用の建て方(円建てかドル建てか)などが異なります。これらの違いは、料金表の数字だけを見ていては分かりません。
エージェントの選び方や料金比較については、別記事で詳しく取り上げています。まずは複数社の無料相談を比較しながら、自分の学歴・職歴で申請できるかどうかを確認するところから始めるのが現実的です。
J1ビザは12ヶ月から18ヶ月で必ず期限を迎えますが、その後の進路は主に3パターンに分かれます。渡米前にこの3つを知っておくと、途中の企業選びや職種選びの判断基準にもなります。
| 出口 | 内容 |
|---|---|
| 日本で就職する | ハワイでの実務経験と英語力を武器に、日本で即戦力として転職する。エージェントが求人を紹介してくれる場合もある |
| インターン先の日本支社に就職する | ハワイの企業には日本に支社を持つところも多く、現地でのパフォーマンスが認められれば関連会社や日本支社への就職につながることがある |
| 就労ビザに切り替えてハワイに残る | 企業に必要な人材と認められれば、就労ビザへの切り替えにより3年から5年の長期滞在が可能になる |
ステップフォワードサポートによると、J1ビザから就労ビザへの切り替え率が最も高いのがハワイだとされています。ただし、これは保証されたものではなく、企業側のサポートが前提になる点は理解しておく必要があります。それぞれの出口については、別記事でさらに詳しく解説しています。
使えません。日本とアメリカの間にはワーホリ協定が存在しないためです。「アメリカ ワーホリ」で検索して出てくる情報の多くは、他国の制度や誤解に基づくものである点に注意してください。
E-2ビザ(投資)やL-1ビザ(企業内転勤)などの選択肢はありますが、いずれも要件が厳しく、対象になる人はかなり限られます。多くの人にとって現実的な入り口はJ1ビザです。
企業紹介から大使館面接、ビザ発給までを含めると、申込から渡米開始まで通常3ヶ月から6ヶ月程度かかるのが一般的です。余裕を持ったスケジュールで動くことが推奨されます。
否決の理由やタイミングによって対応は異なりますが、否決歴はその後のESTAの審査に影響する可能性があるため、観光目的でのアメリカ再入国も難しくなります。否決のリスクを下げるためには、提携スポンサー団体が複数あり、審査に落ちた場合の再申請に対応しているエージェントを選ぶことが重要です。
プログラム費用に加えて渡航費・現地初期費用まで含めると、渡米前に必要な総額は120万円から150万円程度が目安とされています(2026年10月時点、1ドル157円換算)。詳細なシミュレーションは費用に関する別記事にまとめています。
現時点で英語力がなくても問題ないとされています。ビザ申請の過程で英語の面接があるため、渡米までの準備期間に英語レッスンを受けながら対策を進める形が一般的です。また、受け入れ先はハワイの現地企業のため、渡航後は自然と英語を使う環境に置かれます。「英語ができてから挑戦する」のではなく、「挑戦しながら英語力を伸ばす」というのが実際の流れに近いと言えます。
J1ビザ自体に明確な年齢の上限は設けられていません。ただし、トレーニングを目的としたビザであるため、年齢そのものよりも「トレーニングが必要な経歴かどうか」が審査のポイントになります。20代から30代の利用者が中心層ですが、40代以降での取得実績も報告されています。
制度は複雑に見えますが、自分の学歴・職歴を整理すれば、当てはまるかどうかは意外と早く判定できます。「ワーホリが使えないなら諦めるしかない」と考える前に、J1ビザという現実的な選択肢があることを知っておくだけでも、進路の幅は大きく広がります。まずは無料相談で、自分がどのルートに乗れるのかを確認するところから始めてみてください。
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参考にした情報
・ステップフォワードサポート公式サイト「ハワイで働く方法」
・同「J1ビザについて」
・同「よくあるご質問」
・同「渡航状況について」
・米国連邦規則 22 CFR 62.22(トレーニー及びインターン)
・ハワイ州産業経済開発観光局(DBEDT)「2025年12月・年間の観光統計」
・ハワイ州産業経済開発観光局(DBEDT)「2026年8月の観光統計」
・ハワイ州「State of Hawaii Data Book 2019」Table 7.04(2019年の市場別訪問者数)
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。ドル換算は1ドル157円で計算しています。ビザに関する制度・条件・為替は変動しますので、最新情報は各社の公式サイトおよびアメリカ大使館の情報でご確認ください。